急に推理ゲームをやりたくなったのでフリーゲームで見つけたのをプレイ。
「閉ざされた雪の中」をやってみました。
名作サウンドノベルゲームである「かまいたちの夜」と同じようなゲームです。
少々ネタバレに注意。
安楽椅子探偵?クローズドサークルで起こる事件!
物語の主人公「小松崎 孝治」は本来行くはずだった友達とのスキー旅行が急な仕事でキャンセルになる。
かわりに妹の「琴美」が旅行にいくのだが、旅行先で殺人と思われる事件が発生。
警察は地震により起こった雪崩による影響で到着が遅れる。
妹は主人公である兄に電話をして助けを求めるのだった……
定番のクローズドサークルなのだが主人公は現場にいないというのは少し面白い。
物語は二つある?
このゲームの主人公は兄である「孝治」なのだが妹の「琴美」を操作するパートもある。
むしろそちらのほうが多いかも。
つまり推理パートと妹の現場体験パートの二つが用意されている。
妹のパートはかなり過激で恐怖するシーンが多い。
心臓が弱い人はプレイしないほうがいいかもしれない。
その内容は「かまいたちの夜」をプレイしたことがある人なら想像できるだろう。
人殺しと同じ屋根の下にいる恐怖。
つい数時間前には親しく話していた人が急に恐ろしく見えてくる。
妹パートは「推理ゲーム」というより「ホラー」かもしれない。
そして兄は推理がメインとなっている。
妹からもらった情報を元に犯人を推理することになる。
もしかしたら他殺ではなく自殺?外部犯の可能性は?
プレイヤーは主人公になりきって推理したい。
こういうゲームの弱点だろうか。
プレイをすると選択肢の内容と選択後の行動の違いに頭を抱えることが多い。
プレイヤーの思惑と噛み合わない行動ばかりするのだ。
多少は仕方がないのだが「なぜそうなる!?」と嘆きたくなる。
思い通りに進まないのが人生だが、ゲームも思い通りに進んでくれない。
「琴美」に対して「馬鹿なのか?」と突っ込む自分に虚しくなったり……まぁこれも楽しみの一つである。
是非ともこの感覚をプレイして味わってほしい。
ここからはネタバレ注意!
雑なフリーゲームも多いなかよく出来ていると思った。
少々無理があったり、ミスもあるのだがフリーゲームに完璧を求めるのは酷というものだし、大まかな部分はしっかりしているだろう。
しかし残念な部分もある。
それは……
物的証拠が出てこない。この作品の最大の欠点がこれ。
もしかするとやり込むと出てくるのか?
少なくとも自分は見つけられず……なんだかんだと推理するのだが物的証拠が何も出てこない。
しかも確実な証拠がなさすぎる。
「安楽椅子探偵」なのだから仕方がないとは言えない。なぜならば妹は現場にいるのである。
なのに情況証拠だけで推理が進むのである。
少しは探せよ!と突っ込みたくなった。
もちろん情況証拠が弱い証拠とは思わない。
それで犯人を見つけるのもいいだろう。
だが、この作品だと主人公の憶測で辻褄を合わせただけなのだ。
犯人はいくらでも言い逃れができる。
いいのかそれで?
まぁそれでも辻褄は合うのでプレイヤーは概ね納得できるはず。
一応完璧な証拠がなくても……という感じの内容にしてある。
素直にこういうものだったと思えばかなり面白いゲームだろう。
でもさ……犯人もわかり、トリックもわかり「証拠がないな……」と悩んだ自分にとっては「えぇ……」という感じだったのだ。
それでも全体的によくできているのでオススメではあります。
posted by kukuroro at 20:13|
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